保管場所標章(車庫証明のステッカー)が廃止になるという話

車庫証明のステッカーが廃止になる
警察から車庫証明書を受け取る際、一緒に渡される丸いステッカーがあります。
「保管場所標章」といって、原則として車の後部ガラスに貼ることになっています。
もうニュースをご覧になった方も多いかと思いますが、この保管場所標章がこのたび廃止されることになりました。
国会で「自動車の保管場所の確保等に関する法律の一部を改正する法律案」が可決され、2024年5月24日に交付されたことによるものです。
交付後1年以内に施行されるとのことです。
なお、車庫証明の制度自体がなくなるわけではありませんのでご注意を。
そもそもこのステッカー、車庫がある車かどうかを見分けられるようにということで始められたものですが、「ダサい」「貼りたくない」「うまく剥がせない」etc... ユーザーからの評判はけっして良くありませんでした。
実際ステッカーを貼っていない車も見かけます。貼ってなくても罰則はありませんし。
いまや車のナンバーからシステムで車庫までわかるとのことで、ステッカーはその時代的役割を終えたということなのでしょう。
手数料は少しだけ安くなるはず
車庫証明を申請するときには、警察に手数料を支払います。
金額は都道府県によって若干違うのですが、だいたい2,500~2,800円程度といったところです。
このうちの5~600円は標章交付の手数料ですので、普通に考えてこの分は、標章が廃止された後はかからないことになります。
代行する行政書士側としても、お客様にご負担いただく金額が減るのは悪い話ではないと思っています。
ホームページ内のいたるところにある料金表の記載を変えるのは、ちょっと面倒ですが。。。
※2025/3/15追記
東京都については、2025/4/1より標章交付手数料の500円は廃止。
ただし申請手数料の2,100円が2,400円に変更されることとなりました(窓口申請の場合)。
実質負担額200円減とはいえ、なんだかなぁ・・・という思いです。